日本歴史地名大系 「蔵屋敷町」の解説 蔵屋敷町くらやしきちよう 大阪府:堺市堺蔵屋敷町[現在地名]堺市櫛屋(くしや)町東(ひがし)二―三丁南糸屋(みなみいとや)町の東にあり、十間(じゆつけん)筋と大工町(だいくちよう)筋を挟む両側町。町並の長さは南北三〇間で他町の半分になっている。町名はかつて堺蔵屋敷が所在したことによる。元禄二年(一六八九)堺大絵図に「蔵屋敷町」とあり、また十間筋に面した区域を江戸屋(えどや)町・黒門(くろもん)筋とも称した(申唱之町名「堺市史」所収)。四辻制では北端郷山口筋分(元禄八年堺手鑑)、南北二組制では北組東筋分に所属(堺市史)。前掲堺大絵図によれば一二筆の宅地割からなり、玉井休務(三〇×二二間)、糸屋市十郎(三〇×一一間)の大規模な屋敷、祠堂掛屋敷をはじめとする一般の掛屋敷が大部分を占めた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by