蔵書比率(読み)ぞうしょひりつ(英語表記)proportional rate of collection

図書館情報学用語辞典 第5版 「蔵書比率」の解説

蔵書比率

図書蔵書を評価する指標の一つで,何らかの基準で蔵書を複数のカテゴリーに分けたときの,それぞれのカテゴリーに属する図書の冊数が全蔵書冊数に占める割合(すなわち,構成比).一般には,日本十進分類法の最上位の10区分などで,蔵書を主題分野で分けて,蔵書比率を求めることが多い.このほか,和洋の別,資料形態別,利用対象別,開架式と閉架式のような管理方法などのカテゴリーがある.各カテゴリーの貸出延べ冊数を集計し,それに対して蔵書比率と同様な構成比を計算して蔵書比率と比較すれば,各カテゴリーの蔵書が他のカテゴリーと比較して活発に貸し出されているかどうかを分析することができる.例えば,ボストウィック(Arthur Elmore Bostwick 1860-1942)は,全貸出冊数と全蔵書冊数の比率を図書館機能度と呼び,各主題別に貸出比率を蔵書比率で割った値を百分率比とし,その値が基準値より大きいか小さいかで蔵書構成を評価する方法をとった.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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