デジタル大辞泉
「図書」の意味・読み・例文・類語
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ず‐しょヅ‥【図書】
- 〘 名詞 〙 ( 「ず」は「図」の呉音 )
- ① 絵画と書物。多く、書物・書籍の総称として用いられる。としょ。
- [初出の実例]「官符図書第五」(出典:西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)一二月二五日)
- 「家に図書(ヅショ)の貯なし」(出典:授業編(1783)序)
- ② 図書寮およびその官人の略。
- [初出の実例]「主殿入レ座、図書焼レ香」(出典:九暦‐逸文・天慶九年(946)四月二八日)
- [その他の文献]〔書言字考節用集(1717)〕
と‐しょ【図書】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「と」は「図」の漢音。「易経‐繋辞上」の「河出レ図、洛出レ書」から ) 河図洛書(かとらくしょ)のこと。〔漢書‐溝洫志〕
- ② 絵図と書物。多く、書物・書籍の総称として用いられる。ほん。ずしょ。〔広益熟字典(1874)〕 〔史記‐蕭相国世家〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「図書」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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図書
文字や図表などが記載された紙葉を冊子体に製本した資料.本,書物,書籍,書などともいうが,図書館用語としては,通常,図書が用いられる.現代では,手書きではなく印刷され,装丁され,出版され,さらに相当量のページ数(ユネスコの定義では49ページ以上)を有するものとして捉えられることが多い.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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図書
としょ
(1) 河図 (かと) 洛書の略称。 (2) 書物,書籍,本をいう。 (3) 朝鮮王朝 (李朝) 時代に,朝鮮国王が日本からの通交者に対し,交易規定の一つとして与えた銅印。これを書契 (九州探題の書状) に押して身分の証とした。世宗即位年 (1418) に贈給のものが記録上の初見。倭寇の害に悩んだ朝鮮が貿易を正常化するためにとった措置で,朝鮮は主として綿花を輸出,日本から銅,銀などを輸入した。図書は初め世襲的な貿易権の象徴であったが,のちにはその所有権を他へ委譲することもあった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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図書
としょ
李氏朝鮮が日本人通交者に対し,通交の証拠として与えた印。朝鮮では私印を意味する。銅製。字面には受給者の実名を刻する。図書を支給された者を受図書人(じゅとしょにん)といい,使者にもたせる書契(しょけい)に押して,自己の遣使の証とした。図書の授給は請願にもとづいて行われ,所有者が死ぬと相続者が還納,自己の名義で改めて支給された。16世紀には名義人を離れて対馬に保管され,宗氏や対馬島民により運営された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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図書
岩波書店が発行する文芸誌、書誌PR誌。1938年創刊。作家の対談・座談・インタビュー記事などを紹介。書店店頭での無料配布もある。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の図書の言及
【図書館】より
…人類の知的所産である図書をはじめとする記録情報を収集・蓄積し,利用しやすい形に整序あるいは加工して,求めに応じて検索し,利用に供する社会的機関をいう。かつて日本では,〈文庫〉〈書籍館〉の名でも呼ばれたが,近年は情報のデータベースとしての役割も果たすところから〈情報センター〉とも呼ばれる。…
【本】より
…本は書物,図書とも呼ばれ,最も歴史が長い情報伝達の媒体である。形態的には,自然のままの(たとえば木の葉や竹),または加工した物質的材料(たとえば羊の皮,紙)を選び,その上へ文字や図を筆写または印刷したものを有機的に配列し,保存・運搬に適するよう,その材料の性質が要求する方法でひとまとめにしたものをいう。…
【受図書人】より
…李氏朝鮮時代,朝鮮から通交貿易を許可する証としての銅印(図書)を受けた日本人。これによって,受図書船を派遣することができる。…
【図書・文引】より
…15世紀以降,日朝通交貿易者の統制上,発給された印(図書)および渡航証(文引)。図書とは,朝鮮国王が発給する銅製の私印のことで,1418年(応永25)に初めて造られた。…
【河図洛書】より
…古代中国で瑞祥(ずいしよう)や受命のシンボルとされた神秘的なダイヤグラム。〈図書〉ともいうが本来は別々のもので,《河図》は黄河から出現した竜馬の背に,《洛書》は洛水から出現した神亀の背にそれぞれ書かれてあったという。《易》の八卦(はつか)は《河図》から生み出され,《書経》の洪範(こうはん)は《洛書》がもとになったという説(漢の劉歆(りゆうきん))が長く信じられた。…
※「図書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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