薄暗(読み)うすぐらい

精選版 日本国語大辞典 「薄暗」の意味・読み・例文・類語

うす‐ぐら・い【薄暗】

〘形口〙 うすぐら・し 〘形ク〙 (「うすくらい」とも)
日光がささないで、また灯火などの光が弱くて、すこし暗い。ほのぐらい。おぐらい。
※中華若木詩抄(1520頃)上「薄暮黄昏のうすぐらき時分也」
② 陰気な感じである。
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉五「湯灌場買といふ薄暗(ウスグラ)商売をしてゐたが」
うすぐら‐さ
〘名〙

うそ‐ぐら・い【薄暗】

〘形口〙 うそぐら・し 〘形ク〙 (「うそ」は接頭語。「うそくらい」とも) 少し暗い。ほのぐらい。うすぐらい。
史記抄(1477)九「まだうそくらいうちあかしにぞ天子始めて郊して泰一を拝す」

うす‐くらがり【薄暗】

〘名〙 光がかすかで、少し暗くなっていること。また、その場所
人情本・軒並娘八丈(1824)四「薄暗闇(ウスクラガリ)を幸ひに、逃れて帰る折柄に」

うすっ‐くら・い【薄暗】

〘形口〙 「うすぐらい(薄暗)」を強調した語。
洒落本・通客一盃記言(1807)「紋日の見世先のやうにうすっくらひ男じゃァねへはへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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