日本歴史地名大系 「薬園台新田」の解説 薬園台新田やくえんだいしんでん 千葉県:船橋市薬園台新田[現在地名]船橋市薬円台一―六丁目・田喜野井(たきのい)七丁目・薬園台町田木野井(たぎのい)村の北に位置する。中央部に成田道が東西に通る。小金(こがね)牧の一部滝台(たきだい)野に三〇万坪の土地を割いて享保七年(一七二二)に成立した下総薬園に由来する新田村。本草学者丹羽正泊に命じて薬草栽培が行われた。のち新田村になると別命正泊(しようはく)新田ともいわれた。正泊は伊勢松坂(まつさか)(現三重県松阪市)の出身で、代々医を業としていた。一代限り三〇人扶持を受け、幕府御用の医師並を仰せ付けられ、この地で薬草園を経営することになった。一五万坪は桐山太右衛門に預けられ正泊の監督のもとに薬草栽培が行われた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by