藤北村(読み)ふじきたむら

日本歴史地名大系 「藤北村」の解説

藤北村
ふじきたむら

[現在地名]大野町藤北 藤北

宮本みやもと村の西、あかね川上流域にある。観応二年(一三五一)二月一〇日の戸次頼時譲状案(立花文書)にみえる大野庄しも村藤北名の遺称地。建武二年(一三三五)九月日の泊寺院主代住房濫妨人交名注文(志賀文書)に記される藤北四郎入道・同四郎太郎・同四郎次郎は当地を本拠地とする武士と推定される。慶長豊後国絵図に藤北村とあり、高二千五四九石余。正保郷帳では藤北郷に属し、田高二一四石余・畑高七一石余、柴山有、日損所と注記される。旧高旧領取調帳では高一四三石余。安永七年(一七七八)には藤北組に属し、同組大庄屋庄左衛門の役宅があった(大庄屋・小庄屋・横目一覧「農民一揆」所収)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android