藤田巌(読み)フジタ イワオ

20世紀日本人名事典 「藤田巌」の解説

藤田 巌
フジタ イワオ

昭和期の水産官僚 元・大日本水産会会長;元・水産庁長官。



生年
明治37(1904)年1月19日

没年
昭和54(1979)年1月15日

出生地
兵庫県

学歴〔年〕
東京帝国大学法学部独法科〔昭和3年〕卒

経歴
昭和3年農林省に入り、水産局監督課長などで北洋漁業問題を担当。戦後、水産局長、水産庁次長、農政局長を経て、水産庁長官となり、27年退職。同年大日本水産会副会長。この間、26年の日米加3国漁業条約交渉に水産庁長官として参加。29年同条約に基づく第1回北太平洋漁業委員会議長に選任され、その後の政府代表となった。31年締結の日ソ漁業条約交渉に参加、32年から50年までの日ソ漁業交渉にほとんど首席代表として出席した。日本捕鯨協会理事長も務め、32年以降の国際捕鯨委員会にも政府代表で出席。44年大日本水産会会長となり50年5月辞任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤田巌」の解説

藤田巌 ふじた-いわお

1904-1979 昭和時代の官僚。
明治37年1月19日生まれ。昭和4年農林省にはいり,水産局長などをへて,26年水産庁長官となる。同年日米加3国漁業交渉をまとめ,32年から50年まで日ソ漁業委員会日本政府代表をつとめた。日本捕鯨協会理事長,大日本水産会会長などを歴任。昭和54年1月15日死去。74歳。兵庫県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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