虫垂カルチノイド(読み)ちゅうすいカルチノイド(その他表記)carcinoid of the appendix

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「虫垂カルチノイド」の意味・わかりやすい解説

虫垂カルチノイド
ちゅうすいカルチノイド
carcinoid of the appendix

虫垂に発生するカルチノイド (類癌腫) をいう。虫垂に腫瘍が原発することはまれであり,カルチノイドがその 90%以上を占める。他の消化管のカルチノイドは発生年齢が平均 60歳なのに対し,虫垂カルチノイドは 20~30歳代でみられる。カルチノイドはセロトニン産生腫瘍なので,症状は虫垂の局所的症状のほかに,顔面紅潮,気管支喘息様発作などの全身症状がみられる。一般に予後は良好で,遠隔転移を起すことはまれ。治療には虫垂切除を行う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む