法則の辞典 「蛋白指数」の解説 蛋白指数【protein index】 血清蛋白のポーラログラフ波より臨床診断を行うための指標.血清蛋白を塩酸酸性とし,ペプシンを加えて40℃,15分間消化を行わせたのちに塩化コバルト(II)を含むNH4Cl-NH4OH緩衝溶液を加えてポーラログラムを測定したもの(第一反応)と,同じ血清蛋白に水酸化カリウムとスルホサリチル酸を加えて除蛋白を行った後,同じように塩化コバルト(II)を含むNH4Cl-NH4OH緩衝溶液を加えてポーラログラムを測定したもの(第二反応)の波高を比較する.第二反応の波高を第一反応の波高で割った値を蛋白指数という.この大小をもとに癌や肝硬変などの病気の判定が行われたが,現在では歴史上のものとなった. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報