普及版 字通 「蜚」の読み・字形・画数・意味
蜚
14画
[字訓] とぶ・あぶらむし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は非(ひ)。正字は蟲(虫)に従い、蜚はその或(ある)体の字。〔説文〕十三下に「蟲、(ふはん)なり」とあり、臭虫はあぶらむし・ごきぶりの類で、触れると悪臭を放つという。負はくびきりばった。また飛と通じ、とぶ意に用い、その用義例が多い。
[訓義]
1. とぶ。
2. あぶらむし、わもんごきぶり。
3. くびきりばった、負。
4. 牛に似た獣。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕蜚 トブ
[語系]
蜚・飛piuiは同声。蜚は飛ぶことを原義とし、虫に蜚、鳥に飛といったのであろう。獣には・驫・髟piといい、風には飄phiといい、早く撃つことをphiという。もと擬声的な語であろう。
[熟語]
蜚雲▶・蜚英▶・蜚鴈▶・蜚凶▶・蜚禽▶・蜚言▶・蜚語▶・蜚紅▶・蜚鴻▶・蜚讒▶・蜚尸▶・蜚翔▶・蜚声▶・蜚鳥▶・蜚騰▶・蜚動▶・蜚▶・蜚変▶・蜚▶・蜚▶・蜚揚▶・蜚翼▶・蜚覧▶・蜚廉▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報