海老の尻尾(読み)エビノシッポ

デジタル大辞泉 「海老の尻尾」の意味・読み・例文・類語

えび‐の‐しっぽ【海老の尻尾】

霧氷の一。高山などで、セ氏零度以下に過冷却した霧や雲の粒が岩石樹木などに吹きつけられて着氷したもの。風上側に伸び、エビの尾状になる。

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精選版 日本国語大辞典 「海老の尻尾」の意味・読み・例文・類語

えび【海老】 の 尻尾(しっぽ)

  1. 冬季、風の強い山稜などの岩や樹木や建物などにできる霧氷。その形が風の方向にのびてエビの尻尾のようになっていることからいう。

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世界大百科事典(旧版)内の海老の尻尾の言及

【樹氷】より

…樹氷は過冷却雲粒が冷たい樹木や地物につぎつぎに衝突し,瞬間的に凍り,たくさんの氷の粒からなる白色不透明の氷で,あられのでき方と同じと考えてよい。一般に根元が細く扇形のもろい氷なので,その形から〈えびのしっぽ〉などとよばれることもある。風上に向かって成長するので,樹氷のつき方から風向を推定することができる。…

【霧氷】より

…冬の晴れた夜,地面近くが放射冷却によって気温が下がったときに地物や樹木の風上側に成長しやすい。(2)樹氷soft rime おもに過冷却雲粒が冷たい樹木や地物に次々に衝突し,瞬間的に凍った白色不透明の根元が細く扇形のもろい氷で,その形から〈えびのしっぽ〉と呼ばれることがある。あられのでき方と同じと考えてよい。…

※「海老の尻尾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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