行付(読み)いきつける

精選版 日本国語大辞典 「行付」の意味・読み・例文・類語

いき‐つ・ける【行付】

〘自カ下一〙 たびたび行く。行くのが習慣となっている。ゆきつける。
人情本・春色雪の梅(1838‐42頃か)二「行(イ)きつけた家でなくっちゃア」

いき‐つけ【行付】

〘名〙 いきつけていること。行きなれていること。また、その場所。ゆきつけ。
合巻・教草女房形気(1846‐68)二一「浜口巴屋といへるは、兼ていきつけの茶屋なれば」

ゆき‐つけ【行付】

〘名〙 普段行っていること。よく行くこと。また、その場所。いきつけ。
幇間(1911)〈谷崎潤一郎〉「早速行きつけの待合へ梅吉を呼んで三平の話をした末に」

ゆき‐つ・ける【行付】

〘自カ下一〙 行くのが習慣となっている。よく行く。いきつける。
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七「毎日行きつけたのを一日でも欠かすのは心持がわるい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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