袴野村(読み)はかまのむら

日本歴史地名大系 「袴野村」の解説

袴野村
はかまのむら

[現在地名]武雄市東川登町ひがしかわのぼりまち袴野

現東川登町の北西部に位置し、南は六角ろつかく川(潮見しおみ川)の沿岸である。慶長絵図に「袴野」とある。

この地域は平安時代後期は長島ながしま庄で蓮華王れんげおう院領。鎌倉時代には長島庄惣地頭橘薩摩氏の領有となり、室町時代に塚崎つかざき庄が成立してこれに属し、塚崎後藤氏の領地となった。江戸時代は佐賀藩武雄領。

この村で江戸時代の初めに袴野亀屋かめや窯が開窯されたが、領主の狩猟場としての山であったため、窯焼きの煙で猪や鹿が寄りつかなくなり、廃窯にしなければならなかった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android