精選版 日本国語大辞典 「裏無」の意味・読み・例文・類語
うら‐なし【裏無】
〘名〙
① 裏をつけてない単(ひとえ)の衣類。
※春日社記録‐中臣祐明記・承元三年(1209)「足駄・裏無・志多地等ヲ取二上御棚一之時」
③ 竹の皮で作った草履。〔物類称呼(1775)〕
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…《北野天神縁起絵巻》に描かれた尼僧のはく草履は,今日のものとほとんど同じである。また緒の太い緒太(おぶと)草履,イグサ(藺草)を用いて丈夫に編んだ金剛,台の裏に獣皮をつけ,後世の雪駄(せつた)の源流をなす尻切(しきれ),台の長さが足の長さの2倍もある庶民用で粗末な編み方の下々(げげ),底に別の材料をつけない裏無(うらなし)などがあった。鎌倉時代の蒙古襲来の時,わらじの機能と草履の形をとり入れた,踵(かかと)部のない半円形の足半(あしなか)が関東武士によってつくりだされ,武士のあいだに普及した。…
※「裏無」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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