裾膨(読み)すそぶくら

精選版 日本国語大辞典 「裾膨」の意味・読み・例文・類語

すそ‐ぶくら【裾膨】

〘名〙 (「すそふくら」とも)
① (形動) 下の方がふくらんでいること。また、そのさま。特に、顔の下部が肉付きよくふっくらしていること。しもぶくれ。
曾我物語(南北朝頃)一「俣野が姿は、〈略〉首ふとく、頭すこし、すそふくらに、後の折骨、臍の下へさしこみ」
② 槍の鞘に用いる裾のふくらんだ袋。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)諸国鑓じるし「すそぶくらのついのお道具いづもの松江」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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