複水酸化物(読み)フクスイサンカブツ

化学辞典 第2版 「複水酸化物」の解説

複水酸化物
フクスイサンカブツ
double hydroxide

二つ以上の異種陽イオンをもつ水酸化物をいう.混合水酸化物(mixed hydroxide)という名称は使わない.複(二重)水酸化物(double hydroxide),三重水酸化物(triple hydroxide)などと命名するのが好ましい.この種の化合物は,その構造にオキソ酸イオンの存在が認められないので,その構造のなかに陽イオンおよびヒドロキソ陰イオンが存在する明確な証拠がないかぎり複水酸化物として命名する.金属順序はABC順である.例:七水酸化二カルシウムアルミニウム水和物AlCa2(OH)7nH2O.アルミン酸,チタン酸などの名称に相当する物質が水溶液中あるいは固体中に存在する可能性がある場合には,これらの名称を使ってもよいとされている.例:ビス(ヘキサヒドロキソアルミン酸)三カルシウムCa3[Al(OH)6]2

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む