複素積分(読み)ふくそせきぶん(英語表記)complex integral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複素積分」の意味・わかりやすい解説

複素積分
ふくそせきぶん
complex integral

複素平面上に,なめらかな曲線 Czz(t)(atb) と,曲線 C に沿って連続複素関数 f(z) が与えられているとする。このとき,区間 [ab] を at0t1t2<…<tn-1tnb で細分し,区間 [tk-1tk] の中に任意に点 τk をとり,
をつくる。このとき,|z(tk)-z(tk-1)| のうちの最大のものが0に近づくように n→∞ とすれば,上の Sn は,分点 tk ,区間 [tk-1tk] 中の τk のとり方いかんにかかわらず,1つの極限値に近づく。これを f(z) の C に沿っての複素積分と呼び,
で表わす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android