複素積分(読み)ふくそせきぶん(その他表記)complex integral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複素積分」の意味・わかりやすい解説

複素積分
ふくそせきぶん
complex integral

複素平面上に,なめらかな曲線 Czz(t)(atb) と,曲線 C に沿って連続複素関数 f(z) が与えられているとする。このとき,区間 [ab] を at0t1t2<…<tn-1tnb で細分し,区間 [tk-1tk] の中に任意に点 τk をとり,
をつくる。このとき,|z(tk)-z(tk-1)| のうちの最大のものが0に近づくように n→∞ とすれば,上の Sn は,分点 tk ,区間 [tk-1tk] 中の τk のとり方いかんにかかわらず,1つの極限値に近づく。これを f(z) の C に沿っての複素積分と呼び,
で表わす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android