西大室村(読み)にしおおむろむら

日本歴史地名大系 「西大室村」の解説

西大室村
にしおおむろむら

[現在地名]前橋市西大室町

現前橋市の北東端に位置し、北は深津ふかづ(現勢多郡粕川村)、西は下大屋しもおおや村・荒子あらこ村、南は飯土井いいどい村・東大室村、東はかつら川の東の多田ただ山を境に佐位さい今井いまい(現佐波郡赤堀町)東神沢ひがしかんざわ川と西神沢川の合流点付近に大室城跡があり、これを中心に集落が開ける。前二子まえふたご古墳中二子なかふたご古墳(地籍は東大室町の飛地)後二子うしろふたご古墳のほかにも多くの古墳があり、開発は古い。文永三年(一二六六)一二月一一日の関東下知状(山本吉蔵氏所蔵文書)に「上野国大室庄」とある大室庄の遺称地。

寛文郷帳には大室村とあり、田方八一七石八斗余・畑方四三四石六斗余、「但松林雑木林芝山在」と注記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報