真言宗豊山派(読み)しんごんしゅうぶざんは

百科事典マイペディア 「真言宗豊山派」の意味・わかりやすい解説

真言宗豊山派【しんごんしゅうぶざんは】

真言宗新義真言一派総本山奈良県桜井市長谷寺真言宗智山派と同じく覚鑁(かくばん)を開祖とする。織田信長のため根来(ねごろ)寺を追われた専誉が,1587年豊臣秀長に保護され,長谷寺に入って以来,一派を形成。専誉を中興の祖とする。
→関連項目大正大学

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の真言宗豊山派の言及

【新義真言宗】より

…高野山を拠点とする空海以来の真言宗(古義真言宗)に対し,紀州根来(ねごろ)寺に拠った覚鑁(かくばん)を宗祖とする一派。現在は京都智積(ちしやく)院を本山とする真言宗智山派と,奈良県桜井市の長谷寺を本山とする真言宗豊山(ぶざん)派が二大宗派で,根来寺は別に新義真言宗本山を称する。 平安時代末期の僧興教大師覚鑁は,肥前国に生まれ,仁和寺,興福寺,東大寺を経て高野山に登り,鳥羽上皇の絶大な信任を得て,1132年(長承1)山上に大伝法院,密厳(みつごん)院を建立し,また,伝法会料として紀伊国7ヵ荘の寄進を受けた。…

【長谷寺】より

…奈良県桜井市初瀬にある真言宗豊山(ぶざん)派の総本山。豊山神楽院と号し,古くは泊瀬寺,長谷山寺などとも記される。…

※「真言宗豊山派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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