西浦項遺跡(読み)せいほこういせき(その他表記)Sǒ-P'ohang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西浦項遺跡」の意味・わかりやすい解説

西浦項遺跡
せいほこういせき
Sǒ-P'ohang

北朝鮮咸鏡北道雄基郡西浦項洞にある遺跡。 1960~64年の調査結果によると,ここには旧石器時代から青銅器時代にいたる文化層層序をなしている。旧石器時代層は上下2層に分れる。新石器時代は5期に細分され,第I期は朝鮮新石器時代の最古期とされている。青銅器時代も2期に分けられている。地理的にややかたよっていて,朝鮮半島全体の編年を論じるには不向きであるが,豆満江流域 (沿海州南部を含む) の新石器文化を考える際の重要な標式遺跡である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android