編年(読み)ヘンネン

デジタル大辞泉 「編年」の意味・読み・例文・類語

へん‐ねん【編年】

歴史的事実を、年月の順を追って編むこと。

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精選版 日本国語大辞典 「編年」の意味・読み・例文・類語

へん‐ねん【編年】

  1. 〘 名詞 〙 年月の順を追って編むこと。
    1. [初出の実例]「已に春秋編年の法を変じて別に紀伝の法を立るうえは」(出典:史記抄(1477)一〇)
    2. [その他の文献]〔春秋公羊伝‐隠公六年〕

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普及版 字通 「編年」の読み・字形・画数・意味

【編年】へんねん

年月の順に編次する。〔春秋経、隠六年〕秋七。〔羊傳〕此れ事無きに、何を以て書する。~春秋の年、四時はりて、然る後に年と爲す。

字通「編」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「編年」の意味・わかりやすい解説

編年
へんねん

考古学者は発掘された考古資料型式学的方法によって分類し,型式を設定する。さらにこの型式を文様形態,機能の変化などによって時間的な経過を示すと考えられる型式連続に配列し,これらの型式が遺跡からどのように出土するか検討を加える。通常,遺跡を覆っている覆土はいくつかの層に分けることができ,そして下位の層ほど年代的に古い。したがって,どの型式がどの層に含まれているのかが分かれば,型式的連続を相対年代的な連続としてとらえることができる。このようにして得られた型式の時間的変遷を編年という。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「編年」の解説

編年
へんねん

考古学の資料を,各地域・各型式ごとに,層序(そうじょ)あるいは型式学に裏づけられた相対年代にしたがって分類・整理し,年代順に並べる作業をいう。通常は,時間的変遷を鋭敏に反映する土器が編年作業の基本として使用される。土器以外の資料は,土器編年にもとづいて考察され,そこではじめて地域文化の発展や変化が跡づけられ,他地域との文化交流などの研究が可能になる。

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世界大百科事典(旧版)内の編年の言及

【地磁気編年】より

…各地層の年代的上下関係を調べたり,あるいは年代を測定することを編年という。地磁気は逆転を繰り返してきた。…

※「編年」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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