西遼河(読み)せいりょうが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西遼河」の意味・わかりやすい解説

西遼河
せいりょうが / シーリヤオホー

中国北方地区を流れる大河の一つ。主流の上流である老哈(ラオハ)河は源を河北省七老図(しちろうと)山脈の光頭山(標高1729メートル)に発し、内モンゴル自治区ヘシグテン旗(県級行政区)南西の白岔(はくた)山に発するシャルモロン川(西拉木倫河)と合流して以後西遼河とよばれるが、台河口で南北2本に分岐し、南の方が西遼河の本流、北の1本は新開河とよばれる。吉林(きつりん/チーリン)省双遼(そうりょう/ショワンリヤオ)市で南北2流路が合流して後、南に流れ、遼寧省北端の昌図(しょうと)県と康平県の境界付近の福徳店に至って東遼河と合流して遼河となる。

[河野通博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の西遼河の言及

【遼河】より

…東北平原の南半はその流域の大部分にあたるので遼河平原ともいわれる。上流は東遼河と西遼河の2源に分かれる。東遼河は吉林省東遼県薩哈嶺に発源し,西遼河の上流はさらに二つに分かれ,北源のシラムレン(西拉木倫)河は内モンゴル自治区克什克騰旗南西の白岔山から流れ出ており,南源の老哈河は河北省平泉県の光頭山に源を発する。…

※「西遼河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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