見忘(読み)みわすれる

精選版 日本国語大辞典 「見忘」の意味・読み・例文・類語

み‐わす・れる【見忘】

〘他ラ下一〙 みわす・る 〘他ラ下二〙
① 前に見た記憶を失って、今見ても思い出さなくなる。
万葉(8C後)一一・二三八〇「はしきやし誰にさはれかも玉ほこのみち見遺(みわすれ)て君が来まさぬ」
都会憂鬱(1923)〈佐藤春夫〉「彼は秋帆が彼を見忘れたのぢゃないかと思ったから」
② 見ることを忘れる。

み‐わすれ【見忘】

〘名〙 見忘れること。見たり会ったりしたことを思い出さないこと。
※車屋本謡曲・大原御幸(1570頃か)「御見忘れは御理、是は信西が娘あはの内侍がなれる果にて候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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