見放く(読み)ミサク

デジタル大辞泉 「見放く」の意味・読み・例文・類語

み‐さ・く【見放く】

[動カ下二]
遠くを見る。はるかに眺める。
「しばしばも―・けむ山を」〈・一七〉
見て、気持ちを晴らす。
「語りけ―・くる人目ともしみと」〈・四一五四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見放く」の意味・読み・例文・類語

み‐さ・く【見放】

  1. 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 遠くを見る。遙か遠くをながめる。見はるかす。見やる。
    1. [初出の実例]「つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放(みさけ)む山を 心なく 雲の 隠さふべしや」(出典万葉集(8C後)一・一七)
  3. 見て、心中の思いを晴らす。
    1. [初出の実例]「都をも ここも同(おや)じと 心には 思ふものから 語りさけ 見左久流(みサクル)人眼 乏(とも)しみと 思ひし繁し」(出典:万葉集(8C後)一九・四一五四)

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