デジタル大辞泉 「人目」の意味・読み・例文・類語 ひと‐め【人目/人▽眼】 1 他人の目。世間の人の見る目。「―を避ける」2 人の往来。人の出入り。「しるきかな浅茅いろづく庭のおもに―かるべき冬の近さは」〈風雅・秋下〉[類語]衆目・十目・俗眼 じん‐もく【人目】 1 人の目。2 人の見る目。ひとめ。「邪法を行い、―を惑わし」〈芥川・尾形了斎覚え書〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「人目」の意味・読み・例文・類語 ひと‐め【人目・人眼】 〘 名詞 〙① 人間が見ること。人の目。[初出の実例]「嶋の宮勾(まがり)の池の放ち鳥人目(ひとめ)に恋ひて池に潜(かづ)かず」(出典:万葉集(8C後)二・一七〇)② 他人が見ること。他人が見て思うこと。世間の目。はため。[初出の実例]「梓弓末は寄り寝む現(まさ)かこそ比等目(ヒトめ)を多み汝(な)を端に置けれ」(出典:万葉集(8C後)一四・三四九〇)③ 人が会いに来ること。人の出入り。[初出の実例]「山ざとは冬ぞさびしさまさりける人めも草もかれぬとおもへば〈源宗于〉」(出典:古今和歌集(905‐914)冬・三一五) じん‐もく【人目】 〘 名詞 〙① 人の目。また、人の目に似たもの。[初出の実例]「望遠鏡と雖も、是を写て人目(ジンモク)に呈する能わざるが如し」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉九)② 人の見る目。ひとめ。よそめ。外見。[初出の実例]「玳瑁(たいまい)の鈿櫛(かんざし)人目を眩(まどは)す」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例