規準振動(読み)きじゅんしんどう(その他表記)normal vibration

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「規準振動」の意味・わかりやすい解説

規準振動
きじゅんしんどう
normal vibration

基準振動とも書く。2つ以上の振動系が相互作用して行う連成振動は複雑であるが,いくつかの単振動の重ね合せとみなせる。これらの単振動を規準振動,その振動数を規準振動数という。規準振動は解析的に以下のように求められる。全系の振動の自由度 f に等しい個数一般座標 Qi を,全系の運動エネルギー T とポテンシャルエネルギー U が次の形 (ただし ωi は定係数) に書けるように選べば,各 Qi は運動方程式 d2Qi/dt2+ωi2Qi=0 に従って単振動する。
この単振動が規準振動で,規準振動数 ωi/2π をもつ。また一般座標 Qi規準座標という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 Qi

関連語をあわせて調べる

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む