ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「規準振動」の意味・わかりやすい解説 規準振動きじゅんしんどうnormal vibration 基準振動とも書く。2つ以上の振動系が相互作用して行う連成振動は複雑であるが,いくつかの単振動の重ね合せとみなせる。これらの単振動を規準振動,その振動数を規準振動数という。規準振動は解析的に以下のように求められる。全系の振動の自由度 f に等しい個数の一般座標 Qi を,全系の運動エネルギー T とポテンシャルエネルギー U が次の形 (ただし ωi は定係数) に書けるように選べば,各 Qi は運動方程式 d2Qi/dt2+ωi2Qi=0 に従って単振動する。 この単振動が規準振動で,規準振動数 ωi/2π をもつ。また一般座標 Qi を規準座標という。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by