朝日日本歴史人物事典 「覚性法親王」の解説
覚性法親王
生年:大治4.閏7.20(1129.9.5)
平安後期の真言宗の僧。全国の仏教を統括する初代総法務。鳥羽天皇の第5皇子,母は待賢門院璋子。仁和寺の覚法法親王を師として出家し,さらに伝法灌頂を受け密教者として自立。以後,天皇家の安穏と国家守護のために多くの密教修法を主宰し,名声高かった。仁安2(1167)年総法務に就任,同時に仁和寺は日本国一の地位を獲得した。
(正木晃)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報