触読式時計(読み)しょくどくしきとけい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「触読式時計」の意味・わかりやすい解説

触読式時計
しょくどくしきとけい

指の触覚によって時刻を読み取れるようにした携帯時計のこと。時計の上蓋(ぶた)をあけ、文字板中心に指を置き時針分針先端を探り文字板目盛りの突起した点表示に触ることで、時刻を読み取る仕組みになっている。

 視覚障害者用の時計で、盲人時計ともよばれたが、手指の触覚に障害をもつ人のためには、触読式ではなく、ボタンを押すと、時刻を打ち、あるいは音声で時刻を告げる音声式製品も出現している。

[元持邦之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android