言取(読み)いいとる

精選版 日本国語大辞典 「言取」の意味・読み・例文・類語

いい‐と・る いひ‥【言取】

〘他ラ五(四)〙
① ことばに移して言う。ことばで表現、伝達する。
※俳諧・雑談集(1692)上「此有様〈略〉一句に云とることのかたき也」
※俳諧・三冊子(1702)赤双紙「師のいはく『心の味をいひとらんと数日腸(はらわた)をしぼる』と也」
② 見なして言う。
四河入海(17C前)七「五年と云は二夏三年と云とってぞ」
③ 人の話の途中から引き取って自分が話す。人の話を横取りして自分が話す。

いい‐とり いひ‥【言取】

〘名〙 ことばで表現すること。多く、事情を述べ立てることにいう。
洒落本・傾情知恵鑑(1783)「若ひものの、言とりがわるひと、たばこぼんでも踏みこわされて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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