言持て行く(読み)いいもてゆく

精選版 日本国語大辞典 「言持て行く」の意味・読み・例文・類語

いい【言】 持(も)て行(ゆ)

  1. ( 「もて」は、「次第に…する」意の接頭語 )
  2. 言い続けていく。次々と話を進めていく。
    1. [初出の実例]「よろづのことどもいひもてゆくに」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. 言い詰めていく。「いひもてゆけば」などの形で、せんじつめていくと、つまるところは、結局、の意に用いることが多い。
    1. [初出の実例]「とある事もかかる事も、さきの世の報いにこそ侍るなれば、いひもてゆけば、ただみづからの怠りになむ侍る」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  4. 言いながらいく。
    1. [初出の実例]「道すがら、くさめくさめと、いひもてゆきければ」(出典:徒然草(1331頃)四七)

いい【言】 持(も)て行(い)

  1. いいもてゆく
    1. [初出の実例]「いひもていけば、たが名か惜しき」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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