言果(読み)いいはてる

精選版 日本国語大辞典 「言果」の意味・読み・例文・類語

いい‐は・てる いひ‥【言果】

〘他タ下一〙 いひは・つ 〘他タ下二〙 終わりまで言う。すっかり言う。言い終わる。言い切る。
古今(905‐914)雑体・一〇三七「ことならば思はずとやはいひはてぬなぞ世中のたまだすきなる〈よみ人しらず〉」
源氏(1001‐14頃)蛍「ひたぶるに、空言(そらごと)といひはてむも」

いい‐おお・す いひおほす【言果】

〘他サ下二〙 十分表現し尽くす。すべてを言い終える。言い尽くす。
毎月抄(1219)「古(いにしへ)の歌今の歌にも、世にいひおほせられぬやうに、きこゆることの侍るなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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