訓令式(読み)くんれいしき

精選版 日本国語大辞典 「訓令式」の意味・読み・例文・類語

くんれい‐しき【訓令式】

  1. 〘 名詞 〙 日本語のローマ字表記の方法の一つ。日本式とヘボン式長所を採り入れたもの。日本式で使用する「クヮ」「グヮ」「ヂ」「ヅ」などは、それぞれ「カ」「ガ」「ジ」「ズ」の綴(つづ)りを用い、ヘボン式で使用する「shi(シ)」「chi(チ)」「tsu(ツ)」などは、それぞれ「si」「ti」「tu」で表わすなど。昭和五年(一九三〇)、文部省に設けられた臨時ローマ字調査会の論議の結果、昭和一二年九月一二日の内閣訓令第三号によって公布されたところからいう。昭和二九年一二月九日の内閣告示第一号により前の訓令を廃止して新たに公布したが、内容に小異がある。訓令式ローマ字綴り。第一表式。国定式。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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