託寄(読み)かこちよる

精選版 日本国語大辞典 「託寄」の意味・読み・例文・類語

かこち‐よ・る【託寄】

〘自ラ四〙
① 何かにむりに関係づけて言い寄る。かこつけて近寄る。
源氏(1001‐14頃)蛍「言ひよるたよりもいとはかなければ、この君をぞかこちよりけれど」
② 恨み嘆きながら言い寄る。
仮名草子・あだ物語(1640)上「ふりをかへてかこちよらば、かへしも有るべし」

かこち‐よ・す【託寄】

〘他サ下二〙 何かにむりに関係づけて言う。こじつける。かこつける。
※班子女王歌合(893頃)「夏の夜の月はほどなく明けながらあしたのまをぞかこちよせける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「託寄」の読み・字形・画数・意味

【託寄】たくき

まかせる。〔晋書、張華伝〕に問ふ、誰(たれ)か後事を託寄すべきぞと。對へて曰く、至親、齊王攸(いう)に如(し)く(な)しと。に上(しゃう)のの在るに非ず、(すこ)しく旨に忤(さから)ふが爲に、に行はる。乃ちを出だして持と爲す。

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