許由(読み)キョユウ

デジタル大辞泉 「許由」の意味・読み・例文・類語

きょ‐ゆう〔‐イウ〕【許由】

中国古代の伝説上の人物ぎょう帝が位を譲ろうと言うと、汚れたことを聞いたと、潁水えいすいで耳を洗い、箕山きざんに隠れたと伝えられる。→許由巣父そうほ流れに耳を洗う

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精選版 日本国語大辞典 「許由」の意味・読み・例文・類語

きょ‐ゆう‥イウ【許由】

  1. 中国古代の伝説上の高士。字(あざな)は武仲。許繇。→許由巣父(きょゆうそうほ)

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世界大百科事典(旧版)内の許由の言及

【逸民】より

…知識階級に属しながら政治の世界を俗として仕官せず,民間に隠れて高潔に生きる人々で,隠逸,高逸,高士などともよばれる。聖天子の尭に招かれても,これをけがらわしいとした許由(きよゆう)や,周の武王の治世でもその粟をくらわなかった伯夷(はくい)・叔斉(しゆくせい)などが,その典型とされる。生活態度は道家に近いが,儒家でも《論語》には〈邦に道なければ〉隠遁する人を〈君子〉として評価しており,民の声を示す暗黙の批判者として逸民を容認し尊重することが,為政者の務めとされる。…

※「許由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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