語り間(読み)カタリアイ

デジタル大辞泉 「語り間」の意味・読み・例文・類語

かたり‐あい〔‐あひ〕【語り間】

能のあい狂言の一。中入りの間に、狂言方ワキ質問に対して故事来歴などを語るもの。また、その役。居語り立ち語りがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の語り間の言及

【アイ(間)】より

…もっとも一般的なかたちは,二場物の能で前ジテの退場後,後ジテの登場までのあいだをつなぐ役で,これに4種ある。〈語リ間〉(〈居語リ〉とも)は,シテの扮する役にまつわる物語を,ワキの問いに答えて語り聞かせるもので,能の梗概や主題を再説または補足・解説する効果をもつ。〈間語リ〉ともいい,《高砂》《八島》《井筒》《求塚》《熊坂》など多くの能にある。…

※「語り間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android