請酒(読み)うけざけ

精選版 日本国語大辞典 「請酒」の意味・読み・例文・類語

うけ‐ざけ【請酒】

〘名〙 酒造業者から酒を買って小売りすること。
※蜷川文書‐三集・永正五年(1508)九月一六日「洛中洛外酒屋土倉事、或号請酒、或称請味噌」

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普及版 字通 「請酒」の読み・字形・画数・意味

【請酒】せいしゆ

馳走する。

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世界大百科事典(旧版)内の請酒の言及

【酒屋役】より

…大名では,今川氏が御用商人松木に〈蔵役酒役幷諸商売之役〉を免除しており,その他の酒屋には賦課していたことがわかる。 以上は,酒壺別という生産高にかかる営業税であるが,〈請酒(うけざけ)〉という小売が盛んになるにしたがい,幕府はそれにも課税し,戦国末期には京都に地方名酒が流入したので,それにも酒屋役を課している。壺銭【脇田 晴子】。…

【日銭屋】より

…室町期の京都北野では土倉40ヵ所,酒屋ヵ所に対して日銭屋1ヵ所があった。室町幕府法には,洛中洛外酒屋土倉並びに味噌屋等役銭は,請酒(うけざけ)・請味噌・日銭屋のほかはつとむべきことが記されているので,日銭屋は役銭(公役)を免除されていたことがわかる。したがって,応仁の乱後,酒屋・土倉のなかには課役を逃れるため,権門勢家の被官となったり,あるいは請酒屋・請味噌屋などと号し,隠れて質物をとって営業するものが増加したという。…

※「請酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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