デジタル大辞泉
「請」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しょう シャウ【請】
〘名〙
① こい願うこと。頼むこと。また、人を招くこと。要請。依頼。招請。
※観智院本三宝絵(984)中「
新羅に五百虎の請を受て新羅にいたれり」
※太平記(14C後)三五「舎利弗是を見給ひて〈略〉伽耶城に入て、
檀那の請
(シャウ)を受け給ふ」
②
令制で、
特定の
身分ある者に対して与えられた刑法上の特典。議
(ぎ)につぐ資格として、五位以上の貴族などに適用された。
※律(718)
名例「請、謂、条
二其所
レ犯及応
レ請之状
一、正
二其刑名
一奏請」
せい【請】
〘名〙
① こいもとめること。ねがうこと。
※
東国紀行(1544‐45)「わが
興行の
外聞に脇をば霜台作名にと内議有けん。つよきせい成べし」
しょう‐・ずる シャウ‥【請】
〘他サ変〙 しゃう・ず 〘他サ変〙 招待する。まねく。案内して内にまねく。
※竹取(9C末‐10C初)「とまれかくまれ、先づしゃうじ入れ奉らん」
しょう・じる シャウじる【請】
※
大道無門(1926)〈
里見弴〉
隣人「『どうぞこちらへ、どうぞこちらへ…』と、頻に奥へ請
(シャウ)じるし」
そう‐・ず サウ‥【請】
〘他サ変〙 請い招く。招待する。しょうずる。
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「
女御のきみ、いときよらなる女の
装束をとり給て、三の宮さうじ奉り給て『〈略〉この
御使にものし給へ』とて奉り給へば」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報