譚延闓(読み)たんえんがい(その他表記)Tán Yán kǎi

改訂新版 世界大百科事典 「譚延闓」の意味・わかりやすい解説

譚延闓 (たんえんがい)
Tán Yán kǎi
生没年:1880-1930

中国の政治家。湖南省茶陵出身。字は組庵。光緒30年(1904)の進士。清末の湖南省の立憲派指導者,諮議局議長として鉄道国有化案に反対し,辛亥革命では革命派と湖南の指導権を争った。1912年湖南都督。15年袁世凱の帝制運動に反対,16年湖南省長兼督軍となるが,湖南を追われ広東軍政府に参加。24年国民党中央執行委員,25年国民政府委員,軍政部長。26年北伐の際は国民革命軍第2軍長。28年国民政府主席,行政院長。
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世界大百科事典(旧版)内の譚延闓の言及

【聯省自治】より

軍閥割拠の時代にあって,地方軍閥はたえず北京の中央政権をにぎる北洋軍閥の武力統一に直面せねばならなかった。1920年,国民党系の湖南都督譚延闓(たんえんがい)はその攻撃を回避すべく湖南自治(中央政府からの離脱)をとなえ,内戦に倦んだ人心に投じた。それをうけて梁啓超らの当時の反中央の政客たちは,カナダの連省制とむすびつけ,各省ごとに憲法を制定して自治を実行し,聯省会議を基礎とする聯省自治政府を樹立するとの構想をうちだした。…

※「譚延闓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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