豆占(読み)まめうら

精選版 日本国語大辞典 「豆占」の意味・読み・例文・類語

まめ‐うら【豆占】

  1. 〘 名詞 〙まめやき(豆焼)〔俳諧・季寄新題集(1848)〕

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百科事典マイペディア 「豆占」の意味・わかりやすい解説

豆占【まめうら】

豆焼とも。小正月か節分の夜に,ダイズアズキを12粒(閏(うるう)年は13粒)並べて,いろりの熱灰の上で焼き,各月の晴雨を知る占い方法。焦げなければ晴,黒く焦げれば雨,半分焦げれば曇,はじければ晴などとする。
→関連項目占い

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世界大百科事典(旧版)内の豆占の言及

【占い】より

… これに対して,民間のレベルでは,年頭や農耕開始期に,その年の作物のでき・ふできや天候の良し悪しを予知するため(年占(としうら)),あるいは天変地異や病気などの災厄の原因を知りそれを除くためなどに,さまざまな種類の占いが行われてきた。たとえば,競馬や相撲,石合戦,綱引きなどの競技の勝敗で判断する競技占い,粥(かゆ)の中に沈めた筒の中に入った粒の数で判断する粥占(かゆうら),社寺の境内の石を持ち上げてその軽重で判断する石占,つえや棒,銭,下駄などを投げて占う投げ占,大豆のこげ具合で判断する豆占,鳥の鳴声や飛ぶ方向で占う鳥占い,町の辻に立って行きかう人の話を聞いて行う辻占(つじうら),くじを引いて判断するくじ占い,夢の内容で吉凶を判断する夢占いなどがよく知られている。 占いはそれを信じる人々にとって人生の道先案内人であり,活力の源泉であり,精神安定剤もしくは不安定剤であった。…

【年占】より

…福岡筥崎(はこざき)宮の玉せせり,岡山西大寺の会陽(えよう),山形羽黒山の松例祭など,祭事として残っている。しるしで見る形式には粥占(かゆうら),豆占,炭占などがある。粥占は小正月の夜に粥を炊いて神供とし,これに竹管やわらしべを差し入れて,それに付着する粥の量や形状によって豊凶を判断するもので,神社に筒粥神事などとして伝わっている。…

※「豆占」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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