最新 地学事典 「豊栄鉱山」の解説
ほうえいこうざん
豊栄鉱山
Hoei mine
大分県大野郡緒方町九折にある鉛・亜鉛・錫鉱山。地質は黒瀬川帯の堆積岩・花崗岩・超苦鉄質岩,これらを不整合に覆う見立礫岩層・新第三紀祖母傾山火山岩類とこれらすべてを貫き熱変成と鉱化を与えている黒雲母花崗岩・石英斑岩からなる。鉱床は深成鉱脈鉱床とスカルン鉱床の重複したもので,一号鉱床(シルル紀石灰岩を交代したSn・Zn・硫化鉄スカルン鉱床),銀じき鉱床(超苦鉄質岩中のAg・Pb鉱脈),嘉五郎鉱床(圧砕花崗岩中のSn網状鉱床)など。尾平・新木浦鉱山とともに尾平鉱床区の一員で,多様な鉱物種を産する。1965年の出鉱量約2.2万t。Sn1.3%,Zn2.8%,Cu0.2%。75年休山。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

