豊田新田(読み)とよだしんでん

日本歴史地名大系 「豊田新田」の解説

豊田新田
とよだしんでん

[現在地名]川越市豊田新田・寿町ことぶきちよう

豊田本とよだほん村の南、大塚おおつか新田の北西に立地。じま(現所沢市)の仲左京亮により開発され、初め左京新田と称したが、四戸の小村だったのでいつしか隣接豊田本村の名を冠し、豊田新田と改称したという(風土記稿)。開発者の仲氏は文禄年中(一五九二―九六)当地へ移住してきたという(「中家先祖書」中家文書)検地は慶長一三年(一六〇八)・慶安元年(一六四八)に実施された(風土記稿)。田園簿に村名がみえ、田高一五石余・畑高一九石余、幕末まで川越藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 寿町 用水

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android