豚流行性下痢(読み)ぶたりゅうこうせいげり(その他表記)porcine epidemic diarrhea

共同通信ニュース用語解説 「豚流行性下痢」の解説

豚流行性下痢(PED)

ウイルスが引き起こす豚の伝染病。餌をあまり食べなくなったり下痢を発症したりする。子豚が感染すると死ぬ確率が高い。家畜伝染病予防法都道府県への届け出を義務付けている。1970年代に欧州で初めて確認され、日本では80年代に発生した。近年アジア北米中心に発生している。

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知恵蔵mini 「豚流行性下痢」の解説

豚流行性下痢

豚流行性下痢ウイルスを病原体とし、豚・イノシシに感染・発症する病気略称「PED」。家畜伝染病予防法における届出指定伝染病。水様性の下痢が主症状であり、生後10日以内の哺乳豚が発症すると高い確率で死亡する。糞便などを介して経口感染する。人に感染することはない。中国を始めとするアジアで2010年以降被害が深刻化しており、米国でも14年2月19日現在、25州で計3528件の発生が報告されている。日本では近年06年に3頭が発症したのみだったが、13年10月、7年ぶりの発生が確認された。14年3月2日現在、計7県で2万6387頭の豚が同病により死んでいる。

(2014-3-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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