化学辞典 第2版 「負粘度」の解説
負粘度
フネンド
negative viscosity
多くの溶液では,溶液の粘度ηは純溶媒の粘度 η0 より大きく,比粘度
(ηsp = η/η0 - 1)
は正であるが,純溶媒の粘度より溶液の粘度が低くなり,比粘度が負になる現象をいう.たとえば,15 ℃ 以下の塩化カリウム水溶液などでは,溶液の粘度は純水の粘度より小さく,したがって比粘度が負になる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報