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賃織り ちんおり

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賃織り
ちんおり

織物生産で使う言葉。古くは中世織物業のいわゆる問屋制度で原糸および織機を貸与し,家内工業的に製織させ,その加工賃を支払う制度のことをさした。この制度は特に西ヨーロッパで盛んに行われたが,その展開はマニファクチュア段階までで,以後,織布工程の機械化により消滅した。近年ではおもに紡績会社,化繊メーカーなど原糸メーカーと織布業者間の取引の一形態のことをさす。業者はメーカーから原糸の供給を受け,織物に仕上げる作業を下請けして加工賃を得るだけで製品販売は行わない。メーカーにとって小ロットのもの,または品種的に大企業では採算ベースに乗りにくいものを賃織り加工に出す。日本では 1952年以降特に盛んとなり,55年以降は商社賃織りの伸びが大きかった。メーカー,商社から下請け加工に出す垂直的な賃織りのほかに,織布業者間でさらに下請けに出す水平的な賃織りもある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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