普及版 字通 「贐」の読み・字形・画数・意味
贐
21画
(異体字)
16画
[字訓] おくりもの・はなむけ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は盡(尽)(じん)。〔説文〕六下に正字をに作り、(じん)声とし、「會禮なり」という。会費をとる会合で、いわば寄附集めである。〔史記、高祖紀〕「何(せうか)、と爲りてを(つかさど)る」の〔索隠〕に「とは會禮の財なり」とみえる。また餞別の意に用い、〔孟子、公孫丑下〕に「行くには必ず贐を以てす」という。
[訓義]
1. おくりもの、会合のときのおくりもの。
2. はなむけ、餞別。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕贐 タカラ・ニヘ・タクハフ・ムヤス 〔字鏡集〕贐 タカラモノ・モチモノ・タクハフ・ムヤス・タカラ・ニヘ
[語系]
贐zien、(進)tzienは声近く、また(薦)tzian、餞dzianも同系の語で、みな進献・薦進の意のある語である。これらはもと神に対して行われたもので、基本的には祭tziatと関係のある語であろう。
[熟語]
贐儀▶・贐敬▶・贐行▶・贐資▶・贐贄▶・贐銭▶・贐送▶・贐贈▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報