赤ちゃん体操(読み)あかちゃんたいそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤ちゃん体操」の意味・わかりやすい解説

赤ちゃん体操
あかちゃんたいそう

乳児が生まれながらにもっている運動機能を、順調に発達援助するための体操。つまり乳児の首がすわる、寝返る、座る、はう、立つ、歩くといった神経学的な運動機能の発達を促進する目的で、発達段階に応じた適切な刺激を与え、乳児の能動的な運動を発達させようとするものである。体系化された赤ちゃん体操は、1923年にドイツノイマンによって初めて発表され、広く世界的に普及した。日本でも1932年(昭和7)に佐藤久によってドイツ式赤ちゃん体操が紹介されたが、その後研究が重ねられ、現在では全国母子健康センター連合会の「新赤ちゃん体操」が代表的なものとなっている。

[帆足英一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android