ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超越的元」の意味・わかりやすい解説 超越的元ちょうえつてきげんtranscendental element 体 K の元を係数にもつあらゆる多項式 f(x)=a0xn+a1xn-1+…+an-1x+an に対して,K の拡大体 K' の元αが,その零点とはならないとき,すなわち f(α)≠0 となるとき,αは K に関する超越的元,あるいはαは K に関して超越的であるという。たとえば実数体は有理数体の拡大体であるが,その元 e=2.71828… (自然対数の底) や,π=3.14159… (円周率) は,有理数体に関して超越的であることが知られている。このような有理数体に関する超越的元を超越数という。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by