足不足(読み)たりふそく

精選版 日本国語大辞典 「足不足」の意味・読み・例文・類語

たり‐ふそく【足不足】

〘名〙
① 十分であることと足りないことと。
歌舞伎雷神不動北山桜(1742)三「血分のたり不足によっては、色々と髪筋の格だんは有ものなれども」
② あれこれと文句をつけること。また、その文句。苦情
※歌舞伎・彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)序幕「物貰ひが一文貰はうが、足り不足をいって誰がやり手があるものか。いらざアやるまい」

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