跡も無し(読み)あともなし

精選版 日本国語大辞典 「跡も無し」の意味・読み・例文・類語

あと【跡】 も 無(な)

  1. 存在事実の跡かたも無くなって、何も残らない。無常ではかない意を含む場合が多い。
    1. [初出の実例]「行く水の 還(かへ)らぬ如く 吹く風の 見えぬが如く 安刀毛奈吉(アトモナキ) 世の人にして」(出典万葉集(8C後)一五・三六二五)
    2. 「めづらかにあともなくきえうせにしかば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夢浮橋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む