跡も無し(読み)あともなし

精選版 日本国語大辞典 「跡も無し」の意味・読み・例文・類語

あと【跡】 も 無(な)

  1. 存在事実の跡かたも無くなって、何も残らない。無常ではかない意を含む場合が多い。
    1. [初出の実例]「行く水の 還(かへ)らぬ如く 吹く風の 見えぬが如く 安刀毛奈吉(アトモナキ) 世の人にして」(出典万葉集(8C後)一五・三六二五)
    2. 「めづらかにあともなくきえうせにしかば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夢浮橋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android