踏脱ぐ(読み)フミヌグ

デジタル大辞泉 「踏脱ぐ」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐ぬ・ぐ【踏(み)脱ぐ】

[動ガ五(四)]《古くは「ふみぬく」》踏みつけて、くつや衣服などを脱ぐ。また、布団などを足でけってはぐ。
「―・いでいた布団を、又領元えりもとまで引き寄せて」〈鴎外青年

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精選版 日本国語大辞典 「踏脱ぐ」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐ぬ・ぐ【踏脱】

  1. 〘 他動詞 ガ四段活用 〙 ( 古くは「ふみぬく」 ) 踏みつけて衣服、靴などを脱ぐ。かけている蒲団などを足でけってはぐ。
    1. [初出の実例]「穿沓(うけぐつ)を 脱き棄る如く 布美奴伎(フミヌキ)て 行くちふ人は」(出典万葉集(8C後)五・八〇〇)
    2. 「夜分臥って踏(フ)みぬいて寝冷をしてはならぬぞ」(出典:歌舞伎・夢物語盧生容画(1886)二幕)

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